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2009年5月|毎日新聞|患部にはり打つ「全身調整」

  • 2021年9月1日
  • 読了時間: 2分

更新日:2021年9月2日


札幌・中国鍼灸院

 中国の伝統医学「中医学」に基づくはり治療をメインとする鍼灸院。

 院長の劉化捷さん(45)は、中国山東省済南市出身。現地の病院で11年間、内科医を務め、はり・きゅうの治療経験を積んだ。日本でははり師、きゅう師の資格取得後は、札幌市内の治療院で6年間勤務を経て、06年に同院を開いたというから、はり・きゅうの実務経験は、約20年になる。

 同院の施術メニューの中心は「全身調整」だ。痛みなどが生じている患部とその関連部位のツボ15ヶ所から多い時で40ヶ所にはりを打つ。

 使用するはりはステンレス製で、太さ0.22ミリ。はりを打ち込む深さは、部位や症状によって異なる。例えば「おおむね脚や腰は1.5~3センチ、顔なら2ミリ、坐骨神経痛の場合は10センチ」という。

 症状によってきゅうをすえたり、専用機器とはりを結んで低周波を流す「電気針」や、内部を真空に近い状態にしたカップ状の器具を患部に当てる「吸い玉療法」などを併用する。

 この日に来院者の一人で、南区に住む自営業の男性(65)は「今年の3月上旬、仕事で思い鉄の棒を持ち上げた瞬間に左肩に痛みが走って、首も回せない状態になり、知人の紹介で来院した。はり治療は初体験だったので怖さもあったが、実際は施術での痛みはほとんど感じない。初回の治療で激しい痛みが治まり、5回目ぐらいでほぼ改善された。その後も再発防止のために週2、3回通っている」という。

 劉院長は「肩凝りや腰痛はもちろん、加齢による骨や関節の変形が原因で起こる痛みの解消のほか、うつ病や自律神経失調症、男性の性機能障害にも自信がある」という。

 昨年9月から通院している中央区の主婦(63)は「不眠やどうきなど自律神経失調症の症状で、病院や整骨院にも行ったが、さっぱり良くならなかった。夕食の支度もままならない状態だったが、最初の2週間は毎日、その後は週3回、ここの治療を受けてすごく元気になった。いまは精神安定剤を飲まずに生活できる。気持ちも前向きになり、最近までパソコン教室に通っていたほど。冷え性やここ2年ほど続いていた下痢もすっかり治った」とうれしそうに話してくれた。【広瀬昭宏】

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